愛と恐れ

 人は誰でも愛か恐れ・不安かのどちらかでものを言い、また行動しているといわれます。それもどちらに分類するかというと、大半の人が恐れから発言したり、行動しているのではないかということがわかります。
 自分の言動をよく考えてみても確かに、自分の今の立場を失いたくない、人に悪口や陰口を言われたくない、お金を失いたくない、仕事がなくなったらどうしよう、恋人の気が変わらないだろうか、病気や事故にあったらどうしよう。など、不安でいっぱいでその不安をなくそうとか、そういう不安を避けるため生きており、それが言動に出てくることがほとんどです。
 愛の心から行動している人などほとんどいないし、自分の行動の大部分が愛とは程遠いものであることに気づくのです。しかし、幸せになったり、運気を良くするための鍵はそこにあるのではいでしょうか。
 常に愛の心から人にものを言い、そして愛の心を持って仕事をし、愛の心から行動することで自分の環境は随分変わるでしょうし、またまわりの人をも変えていくことができるのだと思います。
 今、日本が直面している戦争や軍事力の問題にしても、もし軍事力を強化しなければ○○が攻めて来るではないか、とか○○が守ってくれなければどうするんだというように不安を煽るような意見ばかりがまかりとおり、不安から国の方針を決めていこうとする方向に引きずられて行っています。これでは日本は良くなるどころか、世界の平和は訪れることもないのではないでしょう。
 今は弱肉強食のの時代なのだから、愛だの何だのと甘っちょろいことを言ってられるか、人を蹴落としても這い上がっていくのが強い人間だという人がいます。また、人を大きな声で命令したり怒鳴りつけたりして自分の地位や力を誇示する人がどこの職場にもいるものです。しかし、そういう人の心の中は不安だらけで、自分がそういうようにしていなければ居られないほど弱い人間なのです。まわりに強そうに見せている人ほど本当は弱く小さい人間なのだということを覚えておいたほうが良いと思います。
 宇宙の最大の法則は自分がまわりの人やものに与えたものは、必ず良いことも悪いことも自分に返ってくるというものです。人を苦しめたり憎んだり、人をおとしめたりすれば、それが必ずその人から返ってこなくても、まわりまわって必ず自分に返ってくるのです。また逆に人に愛を与え、人に良いことをすれば、必ず自分が愛の恩返しを受けます。
 なかなかできることではありませんが、常に自分の行動はどういう気持ちから来ているものであるか、つねにチェックしながら一瞬一瞬の行動に気をつけて精一杯生きることができればいいなと反省する毎日です。

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