御用金
前々から気になっていたのですが、父が昨年死んだこともあって、昔父と一緒に見に行った御用金という映画をもう一度見てみたいとずっと思っていました。
この映画は昭和44年上映とのことで、かなり古い映画なのですが、五社秀雄監督、仲代達也が主演で、この舞台が越前鯖井藩となっていますから今の福井県の鯖江あたりになるのでしょうか?鯖江は昔両親が住んでおいて学生時代に良く行きましたし、雪国特有の淋しげな風景が大変懐かしく思い出されます。(しかし、この映画は下北半島でロケされたとのことですが・・・)
また、もうひとつ忘れられないのは映画の最後に御陣乗太鼓という能登の輪島に伝わる太鼓の迫力ある映像が流れることです。はじめてみたこの太鼓が、多感な青年時代に強烈な印象を私に植え付けました。海岸での和太鼓の強烈なリズムとわかめをつけた幽霊のような面をかぶって踊る姿は忘れられないものとなりました。
このDVDやビデオをレンタルビデオ店でずっと探し続けてきたのですがなかなか見つからず、インターネットで検索したところ、やはりこの映画の再上映やビデオ化を待ち望んでいる方々もおられるようでしたが、まだビデオなどにはなっていないようでした。しかしアメリカではこの映画の評判が良く、1976年にはアメリカのフランク・ローリンという監督が「The Master Gungighter」という題名で西部劇版のリメイクを撮っているそうで、この映画も「Goyokin」というタイトルでDVD化されて購入できるということを知り、早速購入しました。リージョンは米国仕様なのが残念ですが映像はたいへんすばらしく、日本初のパナビジョン映画でもあり娯楽映画としては市川雷蔵の眠狂四郎シリーズと併せて私の秘蔵版となりました。
あらすじはこのようなものです。越前(福井県)鯖井藩の家老・六郷帯刀(たてわき)(丹波哲郎)が、財政困窮のため、佐渡から運んでくる幕府の御用金(金の延べ棒)を積んだ船を沈没させ、その御用金を奪い取るという計画をたてます。その時御用金を船から引き揚げる手助けをした小さな村の漁民たちを口封じのために皆殺しし、「神隠し」として葬ってしまいます。この策謀に参加した藩士・脇坂孫兵衛(仲代達矢)は帯刀の残酷なやり方に反感を持ち、脱藩して浪人になり江戸に渡ります。孫兵衛(仲代)は帯刀(丹波)の親友でもあり、彼の妹(司葉子)を妻にしていましたが別れてしまいました。孫兵衛は江戸で鯖井藩が差し向けた刺客に会い、帯刀がまた、「神隠し」の手を使って、御用金を奪い取ろうとする策謀を知ります。そして、さむらいとして以前に帯刀にやり方に反感を持ちながらもそれを許して斬らなかった自分を許せなくなり、今度こそこれを阻止し、弱い漁民を助けるために、藩に戻ろうと決意します。途中で以前の神隠しで一人生き残った漁村出身の女(浅丘ルリ子)や左門という賞金稼ぎを生業とする謎の浪人(錦之助)に出会い、彼らの協力も得て、孫兵衛は帯刀が送った刺客たちと闘います。左門という浪人は、藩の策謀を探ろうとする公儀の隠密でした。
斬りあいも迫力がありますが、マカロニウェスタン風のストーリーやさむらいとしてどう生きるべきかなど仲代達也の渋い感動的な演技と迫力のある映像が楽しめます。
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今、アユタヤの街です。
昨晩は、バイトの夏雷三とこちらで出会い、食事後に、バーにいって、バをバックに歌ってしまいました。
5曲も、こちらでも練習しています。