人間愛を育てる冬のソナタ

 私の家内は今、「冬のソナタ」にはまっています。
私も第一回の土曜日の再放送を見て、20週も毎週待って見なければならないのにはとても我慢ができず、それからは毎日のようにビデオを2巻づつ率先して借りてきては家族一緒に見ていたこともあり、あまり大きなことは言えないのですが、やはり中年の女性にとっては魅力的で、同僚の話題についていくためにも見ないではおれないようです。
この連休も家内はドラマで各シーンに流れるピアノ曲にはまってしまい、早速楽譜を買ってきて弾き始めました。しかしサウンドトラックのCDを聞くと、キイが違っていて弾きやすいものにやさしく書き直したものであったため、またオリジナルのキイの楽譜がどうしても欲しくて買いなおしに走って行ったほどです。
また楽天の日記にも生年月日から見たヨン様の性格分析など、冬のソナタの書き込みをすると1日に300件以上の訪問者があったりしてこのブームにはびっくりしています。
私もこの冬のソナタで感心することがあります。家内がこのドラマを勧められたのは、同じ職場の60歳くらいの女性なのだそうなのですが、ヨン様に本気で恋をしてしまったそうです。これまではその人は韓国が嫌いで韓国語などは人間が話す言葉かと言うほどのものだったのですが、「冬ソナ」を見てからは韓国大好き人間になってしまい、どの人種も人間はみな同じであることを心の底から実感したたとのこどです。
そして日本中の女性たちの例に漏れず韓国語も勉強し始め、仕事が終わると一目散に自宅に帰り、ヨン様の過去の映画を欠かさず見ているそうです。
また別の主婦は中学受験の子供の教育に夢中で、毎日のように子供の点数や偏差値を記録につけて受験対策にはっちゃきになっていたのですが、「冬ソナ」を見てからは子供の受験は二の次になってしまい、これまでの人生観が全く変わってしまったそうです。
このような人は日本全国にいっぱいいるのでしょうね。しかし、このように1回のドラマで国家観や人生観まで変えてしまうなんて素晴らしいことですね。ものの見方などは毎日毎日少しづつ経験を積み重ねて変わっていくものだという固定観念があるのですが、「冬のソナタ」のように1つのドラマで世界中の人に影響を与えるなど本当に役者冥利につきるといえるでしょう。
戦前・戦中の方などは韓国人に偏見を持っている人が多いことをよく耳にしますが、以前東京で韓国の男性がホームから落ちた日本人を助けようとして身代わりに死んでしまい、日本中に感動を与えた素晴らしい犠牲愛の話や、日韓共同のワールドカップサッカーの成功など、日本と韓国が仲良くなり、人種が違っても人間はみな同じであると言う意識がどんどん浸透してくることは素晴らしいと思います。
この意識がどんどん広まってくれば、私が4月16日の日記(伝統の力の秘密)で書いたように「百匹目の猿」のような、国境を越えた人間愛意識の共鳴現象が起こり、本当の平和が訪れるのではないかと大いに期待しているところです。

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