子供とは何か
今私の息子たちは独立に向けた旅立ちの真っ最中です。
長男はこの4月に就職したばかり、次男は毎日のように面接や筆記試験など就職活動の真っ最中です。そのため、我々夫婦とも何となく心配と不安が混ざり合った落ち着かない毎日を送っています。
私もこれまで子供たちに自分の好きなことを好きなようにするように、しかし、自分の責任は自分で取るように育ててきました。決して自分の子供であっても子供は親の所有物ではなく、親の意見や考え方をおしつけないようにしてきました。
配偶者もそうですが、子供たちは子育てを通して自分が人生を学べる最も良いパートナーであると思っています。しかし、そうはいってもいくつになっても大変かわいいものですし、何となくたいへん気になるものです。
子供について、カリール・ジブランというレバノンの詩人の大変素晴らしい詩がありますので紹介したいと思います。
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あなたの子供は、あなたの子供ではありません。
自己保存。これが生命の願望。
その願望から生まれた息子や娘が、あなたの子供なのです。
あなたを通ってやって来ますが、あなたからではありません。
あなたと一緒にいますが、でもあなたのものではありません。
子供に愛を注ぎなさい。
しかし、考えを注いではいけません。
子供には子供の考えがあるのです。
あなたの家に子供の体を住まわせなさい。
しかし、その魂を住まわせてはいけません。
子供の魂は明日の家に住んでいて、
あなたは夢の中でさえ、その家には立ち入れないのです。
子供のようになろうと努めて下さい。
しかし、子供をあなたのようにしてはいけません。
生命は後へは戻らず、昨日と同じ場所に留まってはいないからです。
『預言者』カリール・ジブラン 著 佐久間 彪 訳
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